海外ドラマ『THIS IS US 』が好き 〜 シーズン2・心に残したい言葉 〜

海外ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』が大好きです。
2年かけてAmazonプライムビデオで全シーズンを観ましたが、夫と一緒に、改めて観ています。

この記事は、シーズン2で心に響いた言葉と感想です。

『THIS IS US 』を知っていると、共感できる内容があると思います。
『THIS IS US 』を知らなくても、ドラマの中の一言に共感できるかもしれません。

生きることは大変だけれど、それでも生きていくことは素晴らしいと思う、お勧めのドラマです。ドラマを観た後は、きっと優しい気持ちになれると思います。

詳しいあらすじなどは書いていません。不親切な記事でごめんなさい!( >_< )
有名な海外ドラマなので、あらすじなどは検索してみてください。

注:ここからはネタバレを含みますので、ご自身の判断で読んでください。

シーズン2は、では、ロン・ハワード(映画監督)や、シルベスター・スタローンも登場します。
わたしは『ロッキー』は全く興味がなくて・・・
内容もほとんど覚えていませんが、夫はスタローンの登場や『ロッキー』のセリフなどを懐かしそうにしていました。

息子に寄せる詩

ランダルの父、ウィリアムの詩の言葉からシーズン2が始りまります。
ウィリアムの声はケヴィンがシーズン1で美声だと言っていますが、落ち着く優しい声です。
詩の言葉は、これから始る物語の予告のようであり、静かに心に響くドラマの始まりです。

息子に寄せる詩 ウィリアム・ヒル

言えない言葉 伝えられない忠告 出せない手紙 私を包み込む後悔
これでいいのか自問する 自分の胸に聞いてみる
そうだろう おそらくは そうだ
私が想うように 君も私を想うか? 
息子よ 私の息子よ 
君の人生を知ることはない 痛みも 秘密も
チャンスは与えられる 出発 再出発 人生の門出のチャンスが
君も恋をするのか 恋に落ち 恋に傷つき 救われ 変わるのか
私と違って君の人生が開けたなら 愛が訪れ 君を捉えたなら
その愛を手放すな しっかり育み守るんだ そうできるよう願ってる
この父からの助言に需要はない だから有名な言葉を贈る
愛して失うほうが一度も愛さないよりいい

AmazonプライムビデオTHIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから (字幕版)シーズン2エピソード1より

人生は中盤が難しい

ベスの初めての出産に、不安からかランダルは精神的に不安定になります。思いもかけず自宅で出産することになり、お産に立ち会う為に訪問していたレベッカとランダルは出産に立ち会うことになります。
ランダルの父親になることへの不安と誕生した新しい命への希望に共感できます。

回想シーンでレベッカが病院の新生児室に寝ているランダルの娘(初孫)にかける言葉が心に刺さります。

人生には中間もある
時に中間が一番つらい
自分を見失うからよ
でも中間は始まりにもなる

・・・・・・・・

私の旅は終わりかけだと思ってた
もしかしたら
あなたと同じように新しい始まりかも

AmazonプライムビデオTHIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから (字幕版)シーズン2エピソード6より

人生の中間がいつなのかは人それぞれだと思いますが、わたしの中間を30代後半から40代と考えると、やはり一番つらく、自分を見失っていたようにも思います。
でも今50代になって、人生という旅の新しい始まりを感じてもいるのです。

養子を迎えること

ランダルは、自分が養子として育ったことから、養子を育てることを考え始め、シーズン2で、デジャという養子を迎えます。
デジャの実の母親に対する気持ちを間近で感じ、レベッカがランダルに実の父親のことを言わなかったことを許せないでいたランダルですが、レベッカと自分と重ねられるようになったかもしれないと感じました。

ランダルを養子に迎えるために、レベッカが判事に書いた手紙には、ランダルへの愛があふれています。

ブラッドリー判事

壁にいろんな家族の写真があったので
うちのも送ります
ランダルは私の息子です
あなたが認めなくてもそれは変わらない
確かに難しいこともあります
家族写真もその1つです
ピアソン家には露出の調整が難しいので工夫しました
知っていただきたいのは決して諦めないってこと
壁に貼って顔を覚えてください
認めて下さるまで何度でも会いに行きますので

心を込めて レベッカピアソン
AmazonプライムビデオTHIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから (字幕版)シーズン2エピソード7より

みんな何かを抱えてる

THIS IS USを初めて観たとき、忘れられない言葉となったのが「みんな何かを抱えている」とうい言葉でした。涙が止まらなかった言葉です。

エピソード13でランダルが、償いをしたいというケヴィンに言う言葉。

おまえなら平気だ
みんな何かを抱えてる

AmazonプライムビデオTHIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから (字幕版)シーズン2エピソード13より

ケヴィンは、アルコールや薬に逃げてしまう自分と闘いながら、償いたいという気持ちを持っていて、ランダルへの償いの気持ちを、ランダルを手伝うという行動で示したのでした。

生きていれば、何かしらの抱えていることってありますよね。全くない人もいるのかな?
「みんな抱えているのだから、抱えていていいんだよ。きっと大丈夫」と自分に言われたように感じました。

実は強迫症に特化したblogを作り、タイトルを「みんな何かを抱えてる」にしようと思っていたほど、好きな言葉です。
短い言葉ですが、優しさが詰まった言葉です。

D.カーネギー

シーズン2のエピソード
THIS IS USでは、D.カーネギーのレモンの話が基礎になっていると思っています。
今、D.カーネギーの本を読んでいて、THIS IS USの中の中の新たなD.カーネギーに気がつきました。(あくまでも個人的意見です)

母親に親権を手放されたデジャが、苛立ちからどんどん嫌な子になってしまっていることに戸惑うランダルとベス。その時に心の中を吐き出したいと、ランダルが提案するのが「最悪の事態を批判なしで言い合うゲーム」ベスいわく「最悪のシナリオ」

D.カーネギーの著書『道は開ける』に「悩みを解決するための魔術式的公式」というのがあります。
問題にぶつかったとき、起こり得る最悪の事態を予測し、やむを得ないときはその結果に従う覚悟をする。そこから最悪の事態を少しでも好転させるために、落ち着きを取り戻し努力する。ということが書かれています。
D.カーネギーの方法は自分で解決していく方法ですが、ランダルとベスのように誰かと批判なしで「最悪のシナリオ」を言い合う方法もいいなと思いました。

おわりに

シーズン1からジャックは亡くなっているのではないかと気がつく場面がたくさんありますが、シーズン2では、ジャックが亡くなった真相が明らかにされ、父親を失ったことで三人の子どもたちと妻のレベッカが心に抱えている痛みも見えてきます。

人生の中で誰もが経験する大切な人を失うこと。大きな悲しみを抱えながらも、生きていかなくてはなりません。乗り越えられなくても、悩んだり苦しんだりしていても、生きていくだけで十分頑張っているんだと感じたシーズン2でした。

 

『THIS IS US /ディス・イズ・アス36歳、これから』はAmazonプライムビデオで観ることができます。