その笑顔だけを記憶に残しておきたい 〜リヴァー・フェニックス〜

リヴァー・フェニックス没後30年ということで、高校時代大好きだったリヴァーの映画を、久しぶりに観ました。

きっかけは、読者登録しているブログ 無人島シネマ さん
「マイ・プライベート・アイダホ」というリヴァー・フェニックスの映画の記事を読んだことです。

高校時代は、リヴァー・フェニックス一色だったといっても過言でないくらい大好きで。

部屋にはリヴァーの大きなポスターを貼っていていました。
海外映画に興味を持つようになったも、リヴァーの影響は大きかったはず。

desertislandmovie.hatenablog.com 

大好きだったのに、久しぶりになったのは・・・

リヴァーが亡くなった1993年10月31日。
わたしは短大生で、実習と就活と卒業に向けて大忙しでした。
リヴァーが亡くなったという信じられない事実は、かなり遅れて知りました。
そして、その死因は、20歳のわたしには信じたくないことであり、裏切られたような気持ちに・・・

就職し、一人暮らしをしながら社会人として必死に仕事をこなすうちに、リヴァーの存在は遠ざかっていき、いつの間にか忘れていきました。

ところが、約30年ぶりに「マイ・プライベート・アイダホ」を観て、リヴァーの笑顔にやられてしまったんですね〜。(笑)

せっかくなので、観た映画の順番に、感想というより30年ぶりのリヴァーへの大好き♡という想いを書いてみました。

マイ・プライベート・アイダホ

きちんとしたレビューは、是非!無人島シネマさんで読まれてください。
435. マイ・プライベート・アイダホ - 無人島シネマ

映画の中のリヴァーと再会したのは何十年ぶりでしょう。
懐かしいのはもちろんですが、何よりもリヴァーの美しさに釘付けになりました。

プライベートでも親友だったキアヌ・リーブスとの共演です。
キアヌと言えば、今はジョン・ウィックを思い出す方が多いかもしれませんが、「マイ・プライベート・アイダホ」を観て欲しい!
若かりし頃のキアヌ・リーブスの美しさにも、やられましたよ。

この映画は、リヴァーが亡くなった後?20代で観たような記憶です。
当時は正直なところ、映画の内容は「よくわからない」という印象でした。
平成3年の映画で、わたしが観たのはその数年後ではありますが、平成一桁という時代には、LGBTという言葉も情報もなく、ピンと来なかったのだと思います。

今、観ると・・・
映画が伝えようとしていることに深く考えさせられるし、心に響くし、もどかしかったり、切なかったりします。
時代が映画に追いついたのかもしれません。

殺したいほどアイ・ラブ・ユー

リヴァー:ピザ屋で働くディーボ

コメディ映画。夫の浮気を知ったピザ屋の奥さんが、夫を殺そうと母親と計画します。その計画に呼ばれたディーボ(リヴァー)はピザ屋の店主の頭をピストルで撃ちます。

この映画でのリバーは、金髪の不揃いのロン毛にエスニックな服装がとっても似合ってる♪
リヴァーっておどおどした演技が上手なんですよね。(へたれ役というのかな?)
おどおどしたリバーが、かわいすぎる!
親友のキアヌ・リーブスがお馬鹿なジャンキー役で出演していますが、演技がうますぎて笑えます。(*´艸`)
映画を観ながら、キアヌはこの数年後に親友を失うなんて思いもしなかっただろうと、何度か闇に落ちそうになりましたが、映画自体が面白いので忘れさせてくれました。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

インディ・ジョーンズの少年時代をリヴァーが演じています。
映画の最初の方だけの短い出演ですが、大好きな場面なので、久しぶりにAmazonで観ました。
TVで何度も観ていますが、字幕で観たのは初めてかも。
盗賊に追われて崖を駆け降りるときの独特の走り方が、リヴァーらしくて好きなシーンです(笑)
父親に20まで数えろと言われ、数えていたら「ギリシャ語で」と言われて、しぶしぶギリシャ語で数え直す顔も好き♪

久しぶりに観た「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」は、あらすじは分かっていても、ドキドキ・ハラハラ楽しめました。

最後のエンドロールで、あの短いシーンだけ出演したリヴァーの名前ってどこにあるんだろうと、エンドロールでリヴァーの名前を探しました。
見つけた瞬間、もういない人なんだと思い知らされ、切なくなりました。

モスキート・コースト

随分昔に観たはずですが、内容をほとんど忘れていました。
モスキートコーストでハリソンフォードの息子役をしたから「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」でハリソンフォードの若い頃のオファーが来たのかなぁ。

ハリソンフォード演じる父親は、今で言う毒親で、自分の信じる生き方をする為に家族と共に全てを捨ててジャングルへ。
はじめこそ良かったものの、自己中心的な父親に振り回されるという内容です。

映画自体は、今見るとあまり面白いものではありませんでしたが、スタンド・バイ・ミーの頃に比べてすらっとしたリバーは美少年でした。
リヴァーの恋人として知っていたマーサ・プリンプトンは、モスキートコーストで共演していたんですね〜。
旅立ちのときの恋人役でもあったので、モスキートコーストからだとは知りませんでした。

スタンド・バイ・ミー

リヴァーのファンになったのは、「スタンド・バイ・ミー」を観たのがきっかけでした。
映画のビデオテープも購入して何度も見た映画ですが・・・
いったい何年ぶりにこの映画を観たでしょうか。リヴァーの没後30年なので、25年くらい観ていないのは間違いないです。

久しぶりに・・・50代になって観た「スタンド・バイ・ミー」は、10代の頃とは全く違う印象で、新鮮に心に響いてきました。
静かに、何か忘れかけていたことを教えてくれるように、心の奥底にじんわり残る映画でした。
この映画が名作であることと、「スタンド・バイ・ミー」でのリヴァーが大好きだったことを思い出させてくれました。

「スタンド・バイ・ミー」の挿入歌はどれも好きで、映画のサントラCDも持っていました。主題歌はピアノでもよく弾いていたなぁ。

旅立ちの時

リヴァー・フェニックスの映画の中で一番好きだったのが「旅立ちの時」でした。
映画のビデオを購入し、何度も観た映画ですが・・・
リヴァーが亡くなったあとは観ることもなく、ビデオは時代がDVDに変わった時に処分しました。

30年ぶりに観た「旅立ちの時」の内容は、なんとなく覚えている程度でしたが、鮮明に思い出したのはリヴァーの声!
「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」や「スタンド・バイ・ミー」で、リヴァーの声ってそう言えばこんな声だったなぁと思い出しましたが、「旅立ちの時」の声はハッキリと記憶に残っていて、一瞬で当時に戻って懐かしかったです。

リヴァーは、問題を抱える親の犠牲となって生きている青年ダニーを演じています。(リヴァーってそういう役が多い)

ジュリアード音楽院に入れる程のピアノの才能を持っているダニーなので、ピアノを弾くシーンがたくさんありますが、リヴァーが実際に弾いています。(音は違うけれど)
リヴァーはピアノが弾けたという情報がありますが、映画の為にかなり練習はしたと思います。
メガネをかけて、ピアノを弾くリヴァーは素敵です。

当時わたしは、主人公のダニーと同世代でしたので、ダニー目線で映画を観ていましたが、30年が過ぎた今は、ダニーの両親の目線でしか映画を観られませんでした。
子どもは親が思う以上に成長し、大人になっていく姿を見るのは、嬉しいけれど寂しくもあります。

いつかは子どもの手を離す時が来ると分かっているけれど、いざその時がくると戸惑ってしまうダニーの両親の気持ちもよく分かります。

家族で一緒にいるためには、FBIから逃げ続けなくてはならないし、家族の団結を乱すわけにはいかない。
でも、旅立ちの時はやって来るのです。

ダニーの父親のアーサーが、最後に息子に伝えた言葉。

みんな愛してるよ
自分の人生を生きるんだ ママや私のように
他人に左右されるな

23歳という若さでこの世を去ったリヴァーは、この言葉のように生きられたのかと思ってしまい、切なくなりました。

親の目線で観た「旅立ちの時」は、後半から涙が止まらなかったです。
最後にダニーの家族で歌う曲が流れますが、ジェームズ・テイラーの「ファイアー・アンド・レイン」という曲です。
ダニーのお母さんの誕生日で踊りながら歌う曲ですが、和訳を調べてみたら、誕生日に?と思う曲ではありますが、映画の字幕での訳はとても好きで、この曲も当時大好きでした。

ダニーとお母さんが連弾で弾く物悲しいピアノ曲も好きでよく弾いていました。曲名は不明です。

おわりに

ブログをやっていてよかったなぁと思うのは、偶然に読者登録したブログで、偶然に読んだ記事から、急に何かが動き出すことがあること。

リヴァーの死因については、ネットである程度知ることはできますが、その死因や、リヴァーの生い立ちについて詳しく知ることはやめておきます。

高校時代、朝目が覚めたら部屋に飾っているリヴァーのポスターが目に入っていました。
リヴァーの、はにかんだ笑顔から一日がスタートしていた高校三年間。
だから、その笑顔だけを永遠に記憶に残しておきたいのです。

約30年ぶりのリヴァー・フェニックスの笑顔は、変わらずに好きだと思えたし、今だからこそもう一度、リヴァーの映画をひとつずつ観ていくのもいいなと思うのです。

またファンに戻ってもいいよね。(〃▽〃)