2回観た映画

temahimeさんの記事を読み、気になっていた映画「PERFECT DAYS」を観に行きました。

1回目は夫と一緒で、1日に映画を2本観ました。
「PERFECT DAYS」→「ゴールデンカムイ」(ゴールデンカムイは夫の希望)
「ゴールデンカムイ」の闘うシーンが強烈すぎたので・・・(くまこ基準)

「PERFECT DAYS」をもう一度ゆっくり観たくなり、2回目は一人で観に行きました。

PERFECT DAYS

*記事にはあらすじが含まれます*

セリフが少ないのに2時間という長さを感じさせません。
感想や感じ方は、価値観や生き方、心の状態や環境で全然違うかも。
ブロガーさんが書いている感想の記事を読み比べるという楽しみ方もいいかも。

役所広司さん演じる平山の日常とその周りの人々の物語は、穏やかで優しく心に響き、美しい映像に癒やされました。

映画から届く心地よさと優しい切なさは、 迷ったとき、落ち込んだときに、きっとまた観たくなる癒やしの映画です。

主人公の平山の暮らしは、ガラケーだったりカセットテープだったり、昭和を思い出させますが、昭和が良かったから!と今の時代を拒否しているのではなく、自分にとって心地よいものだけを側に置いているように感じました。

わたしは、自分の心に大きく影響するニュースや情報には触れないようにしています。 世の中のことをよく知らず、世間の「今」に疎くなっていますが、主人公の平山の暮らしは、自分を守ることを最優先にしていいんだよと言ってくれているようでした。
世の中を知らなくても。世間の「今」についていけてなくても。 誰にも迷惑はかけていないから。

一緒に仕事をしているタカシから「結婚もしていなくて一人で寂しくないのか?」と問われた平山ですが、同じリズムで繰り返される毎日に孤独や寂しさは感じられません。 小さな喜びや幸せだけでなく、感情を揺さぶられるようなことが向こうから転がってくることもあるけれど、それは人との関わりや触れ合いがあるからこそ。
転がってきたそれを、優しく受け止める平山のような大きな心が持ちたいです。

平山の部屋にあるたくさんのカセットテープや本、育てている苗木と毎日の一瞬を写した写真。 心を満たしてくれるものは、人それぞれ。
わたしにとっては何だろう?と考えました。 これから見つけていけたらいいなと思うし、探すのを楽しみたい。

夫が、平山が臨時の寝床にした倉庫が過去を語っていたと言うので、2回目は倉庫に置いていある「もの」に注目。
確かに、小さなアパートの中に「過去」と「今」が分けられているかも。
人にはそれぞれ背負ってきたこと、置いてきたこと、何かしらの抱えていることがあるんですよね・・・

たくさんの気付きや、考えさせられることがありました。

わたしは一人の時間を自分のペースで静かに過ごすのが好きです。
気が置けない友人とたまに会うくらいがちょうどいい。
でもブログでは、読んだ本のことや、こんなことがあったよと伝えるのが楽しくて。
コメントでおしゃべりするのが好き。

自分が心地よく過ごせる場所と人と好きなことを大切にしたいです。

先のことばかり心配しないで、心地よい朝を迎えるために「今」を大切にしたいです。

 

temahimeさんの記事を読んで観に行きました。

temahime.hatenablog.com

公式サイトも素敵です。

何もかもがどこか遠い そしてこのぐらいが心地いい

この言葉、好きです。www.perfectdays-movie.jp

久しぶりにパンフレットを買いました。
この記事を公開したら、パンフレットをじっくり読もうと思います。

娘2号に映画をお勧めしました。
20代の2号の心にも響いたようです。
音楽や映像が良かったし、いろいろ考えながら観たとのこと。(^-^)
上映は今週までのところが多いようですが席は埋まっていて、年齢層は中高年が多く、20代に見えるのは3人くらいだったそうです。(*´艸`)

注意:ここからは全てネタバレです。

映画の中で気になったあれこれ

・時計はないの?
部屋に時計がなくても箒の音が目覚ましになり、本を読みながら自然と寝落ち。時間に追われなくていい方法ってあるのかもしれません。
玄関の腕時計は、休日だけ使うんですね。

・TVはないけど新聞は?
部屋にテレビがないのは分かりますが、新聞も取っていないと思います。 畳の掃除や、苗を包むのに使う為に、必要なときだけコンビニで買っているような気がします。

・無性にお酒が飲みたいときもあるよね!
いつものお疲れ様の1杯ではなくて。なんだか分からないけどモヤモヤしてお酒が飲みたくなるときってありますよね。(タバコもあった)そんな日があってもいいですよね。

・倉庫の中の過去
倉庫の中にはゴルフバックらしきものや、数個のキャリーケース、みかんの箱に詰め込まれた何かや使っていない?冷蔵庫。 振り返りたくない過去は見えないところに置いておくのもひとつの方法かも。

・時間が解決できないこともある
勝手気まま?厚かましい?職場の後輩(タカシ)のアレコレに巻き込まれたりしても、受け止めている平山なのに。妹の「父親に会って」は首を振っていたのが印象的でした。わたしにも、首を振るしかない相手がいます。家族でも無理なこともあるのです。自分を守るために・・・

・鍵!
平山は家を出るときに鍵をかけてないですよね?でも、二コちゃんがいるときは鍵をかけているのです。 気がついた方いますか?わたしは強迫症なので鍵は注目していました。(海外ドラマは毎回「鍵かけなくていいのか?」って思っています)

・11の物語
パトリシア・ハイスミスの「11の物語」をAmazonで注文しようとしたら、在庫切れでした。(映画の反響の大きさがわかりますね) 口コミを読んだら、わたしにはちょっと怖すぎて読めそうにないなと判断。 映画に出てきた音楽を聴いてみようと思います。

・大きな木
大きな木や緑が美しい映画でした。自然の癒やしの効果は科学が証明しているそうです。大きな木を眺めながら食べるサンドイッチが美味しそうでした。

・平山の暮らし
平山の暮らし方、生き方、いいなぁと思います。
大好きな映画「西の魔女が死んだ」のおばあさんの暮らしと、どこか繋がっている気がします。どちらも憧れの暮らしです。