映画の中の憧れの暮らし『西の魔女が死んだ』

夏休みも残り少しですね。

娘2号は小学生の頃、学校を休みがちでした。
夏休みの終わりが近づくと「学校へ行かなくてはならない」現実に、親子で情緒不安定になっていました。

なので、夏休みの終わりに親子で『西の魔女が死んだ』を必ず観ていました。

映画を観て答えが出るわけではありませんが、不思議と心が落ち着いてホッとします。

もし、9月からの学校に不安を抱えている人がいたら・・・
この映画、お勧めです。本もお勧めです。

今年は「憧れの暮らし」という目線で映画を観ました。
記事の内容は、穏やかに丁寧に暮らすおばあちゃんのことを書いています。

映画・西の魔女が死んだ

娘1号が小学生の頃。塾のテスト問題に出た『西の魔女が死んだ』を読んで気に入ったと言うので本を買ってあげました。

娘も私もこの本を気に入って、ボロボロになるほど繰り返し読んでいます。

本のイメージを壊したくなかったので、映画を観る気はありませんでしたが、偶然見た予告編が素敵だったので映画をレンタルしました。
原作のイメージそのものの世界が映画で描かれていて感動!

毎年夏休みに必ず一度観る映画になりました。

 

サンドイッチのレタスは叩きます

不登校になった中学生の まい が、一人で暮らしているおばあちゃん(イギリス人)の家に預けられた初夏の短い日々の物語です。

都会育ちの まい の暮らしとは全く違う、便利さとは遠い場所にある山の中のおばあちゃんの暮らし。

おばあちゃんの家を訪れた日、最初に出てお茶はミントティー。
庭のレタスとキンレンカ(ナスタチウム)を取ってきて、サンドイッチにします。
本でも映画でも有名なシーンです。

私はサンドイッチにレタスを挟むときは、おばあちゃんの真似をしてパンパンと叩いて挟んでいます。

庭にはハーブが咲いていて、小さな温室は鉢植えの植物が置いてあります。

ワイルドストロベリーをたくさん摘んでジャムを作る場面は憧れです。

ベランダのミント。虫の被害からやっと大きくなりました。
ミントウォーターをまた作っています。

おばあちゃんの暮らしは憧れ

映画を観るたび、本を読むたびに。
いつか「西の魔女が死んだ」に出てくるおばあちゃんの様に暮らしいたいなぁって思います。

家事を楽しむ姿は憧れ

山の季節に合わせた暮らしは忙しそうです。
家事に手間をかけ、時間をかけていても楽しそうに見えます。
ゆっくり暮らしを楽しむって憧れます。

静かな夜は縫い物をしてすごすおばあちゃん。
映画を観るたびに、手芸を始めたいなぁって思います。

チクチクと手縫いへの憧れ

おばあちゃんは、ナイトウエアをエプロンにリメイクするために、チクチクと手縫いをしています。
テーブルの上のコースターは、きっとおばあちゃんの手縫いです。

我が家の古いミシンが壊れたらどうしようと、使うたびに考えていましたが・・・
娘たちが大きくなってミシンの出番も減ったので。
壊れたら買いなおさず、おばあちゃんの様に手縫いで作ろうと思います。

庭のテラスで夜を過ごす憧れ

まい と おばあちゃんが、夜のテラスで話す場面があります。
我が家はマンションですが、いつかベランダにテーブルと椅子を置いて、夜空を見ながら過ごしたいなぁって思います。

夜中にお菓子には癒しの魔法

気持ちの沈んだ まい に、おばあちゃんがクッキーを部屋に運んできてくれます。
いつもなら絶対に食べない深夜に食べるクッキーはどんな言葉よりも心をホッとさせてくれる薬になるような気がします。

私もたまーにあります。
急に夜遅くお菓子を作りたくなること。

心が落ち着かない夜や、眠れない日は、夜中のお菓子作りは気が紛れるし、甘い匂いで気持ちが落ち着きます。

必ずしも手作りじゃなくていいと思います。
夜中のクッキーには、ホッとできる魔法の力があるのかなって思います。

たまにはそんな夜を誰かと過ごしたいです。

毎日のちょっとした変化を楽しむ

今の私の心に響くおばあちゃんの言葉。

毎日のちょっとした変化が楽しみなんです。
草木や庭の様子もね。
だから変化を前もって知る必要はありません。

映画『西の魔女が死んだ』より。

おばあちゃんは一人で暮らしていても、毎日のちょっとした変化を見つけて楽しんでいるんですね。
毎日を「同じことの繰り返し」と思ってしまったら、つまらない。
ちょっとした変化や小さな幸せを感じる心を持ち続けたいです。

仕事を辞めたときに言われた言葉。
「毎日暇じゃない?」「一日何して過ごしてるの?」
子どもが小さい頃は仕事をし、子供の手が離れて仕事を辞めた私は、周りと逆の道を進んでいるようで不安になった時もありました。

でも。
暮らしも生き方も、幸せの基準も。
誰が決めることでもないし、比べなくていい。

今でもたまに言われることがありますが。
気にしないようになりました。

この映画を観ると、今の自分を自信をもって好きになれるような気がします。

人は死んだらどうなるの?

この難しい質問に、おばあちゃんはちゃんと答えてくれています。
私はこれほど素晴らしい答えに出会ったことがありません。

いつか孫に尋ねられたら、一緒にこの映画を観ようと思います。

お題に参加するつもりで書いていましたが、映画の季節は初夏。
夏つ真っ盛りの映画ではなかったので、好きな映画としてご紹介させてもらいました。