自分らしい50代の生き方を教えてくれる本『50代からやりたいこと、やめたこと』

 

50歳になったら読もうと決めていた本がありました。
金子由紀子さんの本。

『50代からやりたいこと、やめたこと』青葉出版社2019年9月
本のあらすじと著者についてはリンク先へどうぞ

www.seishun.co.jp50代の今感じている、これまでとは違う身体と心の不調の答えと、50代を生きるこれからのヒントが書かれている教科書のような本でした。

こんな自分、想像してなかった・・・!

子どもがいても、いなくても。
仕事があってもなくても。
これからをもっと豊かに生きていく、
人生後半へのギアチェンジ。
50代からやりたいこと、やめたこと 帯より。

ただいま更年期まっただ中

40代後半から、「めまい」に悩まされるようになりました。
ここ一年は、「たまに耳鳴り」も追加され、じわじわと感じる身体の不調は、更年期だろうと思っていたけれど。

本格的な身体の変化と同時に、めまいはもちろん、ホットフラッシュまで加わって。「更年期ど真ん中」に来たことを思い知らされる毎日。

いったいこの不調はいつまで続くのか。
という不安は、本の「はじめに」の数ページを読んだだけで小さくなりました。

 心と身体が大きく変化し、進路や将来に悩む中高生の自分と、すっかりおばさんとなり、自分の場所にどっかり座った心の中に渦巻く感情が、あんなにも似ていたことは不思議で仕方ありません。
 初潮と閉経というのは、月経という一つの現象の最初と最後です。
 月経のエネルギーというのは、もしかしたら、私たちが思っているよりもはるかに膨大な、理性で制御するのがむずかしいほどのパワーなのではないでしょうか。
50代からやりたいこと、やめたこと はじめに より。

引用は一部分ですが、更年期をこんなに分かりやすい言葉で教えてもらったのは初めてかもしれません。

初潮を迎えた思春期と、閉経に向かう更年期を重ねてみたら、確かに似ている。
身体の変化を巻き戻して思い出したら、よく分からなかった更年期の形が見えてきました。

始まり(初潮)があれば、終わり(閉経・更年期)も必ず来る!
そう思ったら、なんとかやり過ごせるような気がして。
気持ちが軽くなりました。

心にひっかかることは、一つずつ片付けていく

金子さんは50代から、サーフィン、登山、キャンプなどにチャレンジされています。

急ぎやっておくこととしては、体力が 必要なもののほかに、
・遠出を要するもの
・知識や道具、お金が必要なもの
が優先順位の上位に来ることがわかりました。
50代からやりたいこと、やめたこと 

第1章 心と体、変わっていく50代・心にひっかかることは、今、やっておこう より。

「50代の10年間をどう過ごす?」と、自分自身に問いかけてみると。
「いつかやろう」と思っていたアレコレが思い浮かびます。
「いつか」「今度」と思っていたことを一つ一つ片付けていくことで、心の奥底のよどみが流れ、新しいことに向かえるのかもしれません。

まずは、目の前のことから一つずつ。
思い浮かんだことから、まず動いてみる。
片付けていない娘たちの写真やデータの整理から始めよう!

黄色のマグカップを愛おしく感じるのは

春先に買った黄色のマグカップ。
いつもなら選ばない色なのに、今では毎日「黄色」に癒やされています。
不思議だなぁって思っていましたが、その答えが本の中に書いてありました。

シンプルであることが第一命題であった頃は、家事にも育児にも手間がかかり、余計な作業や余計な情報は 極力遮断することで、時間的・精神的な負担を減らそうとしていました。
50代からやりたいこと、やめたこと 
第2章50代からは「食」が大事・食器の持ち方が変わった より

10年前は、シンプルを目指さないと、家の中はあっという間に子どものもので埋め尽くされていました。(我が家の場合)

過去画像より

子育て、仕事、家事に追われていた頃。
「シンプルであること」は、暮らしだけでなく心の中までも、スッキリさせてくれるようでした。

そうそう。
たくさんの色を暮らしに持ち込まないことと、ものの数を減らすことは、「スッキリ」を維持するために必要なことだったんだ。

あれから10年以上が過ぎ・・・

子どもたちが大きくなった今は、お皿をゆっくり並べられるし、盗み食いする人もいない。(笑)
こぼすことなんて滅多になくて、あっちの話を聞きながら、おしぼりで手や口を拭いてあげることもない。

家の中が静かになった今は、家族揃って食事をすることもめっきり減りました。

だからかな。
今までの食器では、ちょっぴり寂しいのかも。

そこへ、いつもは選ばない黄色のマグカップが一つ加わったことで、気持ちが明るくなったような気がしたんですね。

必要以上にものを持たない身軽な暮らしは変えず。

食器を入れ替えるときや、補充するときには・・・
心惹かれるを取り入れながら楽しむのもいいなと思いました。

バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクトという言葉を知っていますか?
本を読んで初めて知った言葉でした。

「バタフライ・エフェクト」という言葉があります。小さな蝶が一匹、ささやかに羽ばたく だけの働きが、 めぐりめぐって大きな動きとなり、 やがて気象をも 変えることがあるという、力学上の一種のたとえ話です。
50代からやりたいこと、やめたこと 
 第5章・これからの人生・「私の生きた証」って? より。

言葉なの持つ大きな意味に、感動しました。
遠慮せず、躊躇せず、心のままに動きたくなる言葉です。
だって、ささやかでも羽ばたかないと(行動しないと)何も変わらないのだから!

50代は暮らしをシフトチェンジしよう!

「毎日とりあえず掃除機だけはかける」
金子さんの本を10年前に読んで習慣にしたことです。

子どもたちが持ち込む砂やホコリはすさまじかったので、「毎日掃除機」だけは、なるべく守る。
その代わり、その他の汚れは目をつぶってもよしとしていました。
そうじゃないと、一日が回らないから。

でも、50代の金子さんは、身体の不調から掃除機をやめて。
クイックルワイパーと箒に変更していました。

そう言えばわたしも、今まで難なくできていた家事が、大変に感じることが増えてきたような・・・
50代こそ、暮らしのシフトチェンジが必要なのかもしれません。

おわりに

50代に突入したわたしが感じている、身体のこと、心のこと、暮らしのことを。
50代の先輩である金子さんが丁寧に解説してくれました。

50代、自分の人生を振り返ってみるのも悪くないな思います。
今だから振り返ることができるし。
しっかり振り返って前を向いたときには、たくさんの道が開けているかもしれません。

本を読んで、50代がうんと楽しみになりました。

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〜 金子由紀子さんの本 〜

わたしのシンプルライフの原点
『暮らしのさじ加減』
www.jibun-iyashi.com

真似したい100個の習慣
『ためない習慣』

www.jibun-iyashi.com