強迫症(強迫性障害) 数字の克服

「強迫症・強迫性障害」についての記事です。

わたしの強迫症(OCD)の症状のひとつに、数へのこだわりがありました。
確認行為に比べれば、日常生活に支障をきたすほどではないけれど。
「4」への不安は、心の奥底にこびりついてなかなか取れませんでした。

些細なことからはじまった

小学生の高学年の頃だったと思います。
子ども会のイベントでお菓子をお皿に取り分ける手伝いをしていました。
お皿に4つのクッキーを並べていたら、大人の方が「人に渡すのに4つって良くないわね」と言って、他のお菓子を足したような記憶がかすかに残ってます。注意されたのではなく、小耳に挟んだ情報でした。

小さい頃から「とってもいい子」だったわたしは、人(特に大人)にどう思われるかということに、とても気を遣っていました。
大人たちが「4」は良くないなどと話しているのを聞き、非常識と思われない様にしようと心に留めたんだと思います。

症状が悪化すると「4」に支配される

強迫症の症状が出始めた中学生の頃は、筆箱の中のシャープペンやペンの数が「4」にならない様に気をつける程度でした。

大変だった子育てで強迫症の症状が強く出てくると、お弁当や、お夕飯のおかずが「4」にならないように気をつけるようになりました。
お弁当でウインナーがどうしても4つになる時は、半分に切って5つにしていました。そのお弁当を持って行く子どもに悪いことが起きるような気がして不安でならないのです。

食器も全て「5」で揃えていました。4人家族なのでシンプルライフ的には人数分の「お皿4枚」で足りるのに、4枚のお皿では心の中のザワザワが取れないのです。

「4」の克服はお弁当から

お弁当からスタート

引越すたびに住まいは狭くなっていき、お皿を5枚揃えるより、ものを少なく持つことの方が重要になり、お皿の数へのこだわりはなくなっていきましたが、メンタルの調子が悪くなると、大きな不安として「4」が襲ってくるのです。

そこで、わたしなりの認知行動療法をはじめました。
お弁当のおかずの数をあえて「4」にすること。

今までは、手前のウインナー1本を上下で切って、見た目は4つだけど実は5つになるようにしていました。

ウインナーだけでなく、金時豆までわざと4つにしています。

朝から容赦なく不安と心のザワザワが襲ってきますが、ひたすら我慢。

記憶をすり替える

毎日作るお弁当で、あえて「4」という数を入れ、脳内の「4」という数字に意味はないと、記憶をすり替えていきます。当然ですが、娘や夫は「4つのウインナーが入ったお弁当」を食べて何事もなく帰宅します。

毎日のお弁当作りで、心の奥底に黒くこびりついた「4」を少しずつはがしていく感じです。お弁当を詰めながら不安が襲ってきても「毎日何事もないから大丈夫」と言い聞かせます。

時間はかかりますが、繰り返していくうち気にならなくなってきました。

素敵な「4」と出逢う

ある日、素敵な「4」を見つけました。
「4」という数字をすごくカッコよくオシャレに表現しているブログに出会ったのです。残念ながら今はありません。

こだわりと個性が光るそのブログに浮かぶ「4」の影響で、「4」はカッコいいい数字という認識に変わりました。

今では、お弁当を詰める時に不安に襲われることはありません。はてなスターを間違えて4つ押したときに5つにするくらい。(笑)

強迫症・今年の振りかえり

自分の強迫症(OCD)についての記事を書くことは勇気が必要でしたが、今年は記事を読んだ方との出会いがあったり、「強迫性障害」の検索から読んで下さっている方がいて嬉しかったです。

強迫症はまだまだ知られていない心の病気であり、周囲に共感が得にくい症状なので、周りに隠していることが多いです。(わたしもそうです)

来年も、ときどき記事にして、同じ病気の方に「一人じゃない」と伝えられたらいいなと思います。

www.jibun-iyashi.com

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